イーバ01

基本的にお断りのない場合、
『漢的恐怖劇場』は創作、もしくは事実をもとにしたフィクションです。
ですがこの「イーバ」は、被験者の証言を出来る限り再現した作品であり、
そのまま事実と受け取ってもらってもかまいません。

ただし被験者のプライバシー保護のため、名前は仮名とします。
また、取材を行ったのは誠美漢であり、
被験者は彼の信頼のおける知人の一人であり、
嘘の入る余地はないことを宣言します。
ちなみに、“イーバ”とは、“地球外知的生命体”のことです。

制作集団 真美漢 : 代表 真美漢



この体験は、僕、竹中昭二(仮名)がまだ大学生だった頃の出来事です。
人に話すのは、あまりにも抵抗があります……。
なぜならそれは、あまりにショッキングな実話で、
誰も本気にしてくれないからです。
だけど、今回は“漢的恐怖劇場”の場をかりて、思い切って告白します!

数年前の夏。
あれは、普段と変わりない夜でした。
そう、布団に我が身を潜り込ませるまでは……。
なぜなら、恐怖は刻々と迫っていたからです。
それは空からの訪問者でした。

某県某市 竹中宅近辺
それは、オレンジ色に輝くラグビーボール状のUFOでした
直径は、目測ですが二百メートル程だったと思います。
僕はこの戦慄の光景を窓越しに見ていました。

不思議だったのが、何故か身体がピクリともしなかったことです。
この出来事が、幽霊奇譚なら“金縛り”とでも言えばいいのでしょうが、
この時の僕の場合は、宇宙の神秘的なパワーに包まれたと
表現した方が妥当かもしれません。

そして、もっと戦慄の現象が、光景が、僕を襲ったのです。
なんと、UFOを見ていた窓の鍵がひとりでに開き、
その向こうに、UFOの乗組員・イーバが姿を現したのです!

アーモンド・アイズが不気味でしたが……何故でしょう?
不思議と恐怖心は沸きませんでした。
友好的な感じさえし、僕は安心しました。
そう、最初の衝撃とは裏腹に、少しも怖くないのです。
すると、僕の心を悟ったのか?
イーバが話しかけてきました!

「ワタシハ、ウチュウジン。
ハルカカナタノ、ワクセイカラヤッテキタ。
ゲンザイ、ワレワレハ、チキュウヲチョウサチュウ。」


言葉ではなく、テレパシー……
つまり、精神感応で話しかけてきたあたりが流石でした。
それにしても、宇宙人が地球の調査に……?
これは本当の意味で、宇宙時代の幕開けです。
しかし、そんな大切な問題を、首相ではなく僕に?
いえ、宇宙の外交というものは、こういうものなのかも知れません。
僕は落ち着いて、イーバの話に耳を、いや心を傾けました。

「ジツハ、ワタシノニンムハ、
チキュウジンノセイブツガクテキナケンサスルコトデス。
ヨロシケレバ、チキュウジンヲダイヒョウシテ、
キミノダイベンヲサイシュシタイ……。」


「地球人の代表」……今までこんな嬉しい評価を受けたことはありません。
僕は僕自身を、平凡な大学生と考えていたのですから……。
それがいきなりの大評価!!
僕はイーバの要望通り、自分の大便を提供することにしました。
基本的に、男子は胃腸が弱く、軟便がちだといいますが、
僕はいささか自信があります。
それになんと言っても、地球の代表なのです!
これからの時代のため、一肌脱ぐことにしました。

「承知しました。
地球人を代表して、またあなた達の星との友好のために!」


「アリガトウ。
キミノコウイヲ、ココロヨリカンシャスル。
ソレデハ、サイシュシマス。」


イーバ02


そうテレパシーで僕に伝えると、
イーバは寝たままの僕に手をかざしました。
す、すると、僕の肛門がウズウズしてきたのです。
なんということでしょう。
僕の肛門からは、きばることなく大便が放出され始めたのです。
宇宙人のハイテクノロジーに僕は感銘を受けました。
そしてその気持ちよさに、気が遠くなってしまいました。

気がつけば、もう朝日が僕の部屋を照らしていました。
目覚めのよい、心地よい朝でした。
ふと窓を見ると、開けっ放しになっているころか、
ちゃんと鍵もかかっていました。

昨夜の出来事は、やっぱり夢だったんだな……。
そう思うと、少し残念でした。
でも、次の瞬間そうも言ってられなかったのです!


だってご覧なさい!
僕のパンツには、しっかりとはっきりと、
大量の大便が付着しているのですから!




漢的恐怖劇場 第百二話より



yahoo!ブログ2014/10/26更新分より