
「い、いったい、どうしちゃったんだろう?」
ずっと、ずっと、誰にもバレないように隠し続けていた私の秘密。
そう、膝が異常に腫れているの、野球のボールぐらいに!
原因はわかっている。
この間の日曜日の事だ。
私はお父さんの趣味に付き合わされて海釣りに出かけた。
その時だった。
足を滑らせて、膝を岩にぶつけて切ってしまったのだ。
「海水でもかけて消毒しておけば大丈夫だ!」
お父さんがそういうものだから、私はその通りにした。
でも、それがいけなかったのよ!
だって、その岩場にはフジツボが沢山いたんだから。
きっと、傷口からフジツボの卵が入ったんだわ。
だから私の膝の骨にも、フジツボがビッシリと……。
それを思うと、もう一人で悩む事は出来なかった。
私は両親に告白した。
「でかしたぞ!」
お父さんそう叫んだ。
何が「でかした」の?
お父さんは釣り道具を用意し始めた。
「フジツボはな、いい釣り餌になるんだよ!」
「良かったわね、お父さん!」
「明日は大漁だ!」
な、何を言ってるの?
お父さんっ!
お母さんっ!
「フジツボを餌(理由)に
首を吊(釣)っちゃうわよっ!!!」
(間)
ぎゃはははははは……!!!!!
The 一家団欒。
おあとがよろしいようで……。
漢的恐怖劇場 第四十一話 漢的都市伝説シリーズより
yahoo!ブログ2013/10/18更新分より





